転職での躓きは看護師によくあること

看護師にとってよくあることは、癖や職業病以外にもあり、例えば転職はそのうちの一つです。看護師の平均在職期間はおよそ5年から7年といわれており、キャリアアップや結婚などを機に次のステージへと進む看護師が多いようです。このように看護師が職場を変えるのはとくに珍しくありません。むしろ看護師にはよくあることといえます。その一方で転職希望をなかなか上司に言い出せないといった話もよく耳にします。看護師も痛感しているように医療現場の人材不足は深刻です。病院や医師からすると、看護師に辞められるのは頭の痛い問題で、それを知っているからこそ、なかなか上司に言い出せないという人も多いようです。

転職を言い出せずに1人で思い悩んでしまうのは看護師によくあることです。もし、転職を言い出せずに悩んでしまったときは、いったん頭を整理して、なぜ躊躇してしまうのかをよく考えましょう。その理由が、職場の仲間と離れるのが辛い、次の職場でキャリアを築けるのか不安といったように、個人的な思いが理由なら、転職を思いとどまるというのもひとつの手です。ただ、人手不足を懸念してのことなら、職場の都合は切り離し、自分の意思の方を優先すべきです。そもそも組織は1人の看護師が退職したからといって回らなくなるわけではありません。もし、本当に回らなくなるなら、それは組織の在り方に問題があります。在職期間が長くなると、看護師もいつの間にか病院側の視点で物事を捉えがちになってしまいます。転職を考える際は、このようなことに振り回されず、しっかりと自分視点で物事を判断するようにしましょう。