看護師によくある職業病とは何か

看護師は他の職業と比べて独特の仕事内容のためにさまざまな職業病があることをご存知でしょうか。まず看護師の職業病として、腰痛が挙げられています。なぜなら、看護師の仕事は腰に負担がかかりやすいからです。患者がベッドや車椅子に移動する時に、看護師が手助けをすることがあります。患者を抱え上げたり、支えたりする場合には、腰に力がかからないように配慮することが大切です。また、下半身が冷えると、腰痛を発症しやすくなります。ヒートテックの下着を着用したり、腰にコルセットを巻いたりして、下半身が冷えないように工夫する方法が有効です。脚を締めつけないストッキングを着用すれば、血流が改善されて冷え性を予防できます。さらに、看護師は立ち仕事ですから、姿勢を正しくすることがポイントです。背中を伸ばして立つことによって、腰にかかる力を減らせます。

尚、腱鞘炎も看護師の職業病として認識されています。患者を介助する時に、腕に負担がかかるケースが多いからです。腱鞘炎になってしまった場合、注射や血圧測定といった作業に支障が出るため注意が必要です。痛みを感じたら、早めに湿布をして安静に保つことがポイントです。腱鞘炎の症状を放置していると、慢性化する怖れがあります。手術を要する場合もありますので、症状が軽いうちに治すことが大切です。腱鞘炎の症状を緩和させたいなら、温泉に入ったり、マッサージを行ったりする方法が適しています。また、サポーターを身につければ、腕の負担を軽減することができます。日頃からストレッチ体操などをして、腕の筋肉を鍛える方法は効果的です。