看護師の職業病あるある

職業病という言葉を耳にしたことがあると思いますが、職業病とは自分が働いている職場でのクセが日常生活で表れてしまうことです。例えば店員としてスーパーなどで働いており、職場とは違うスーパーに客として行った時に別の客が入ってきたら、無意識に「いらっしゃいませ」など口から出てくることが挙げられます。そうした職業病は看護師にも起こるもので、一つは「ダイレクトメッセージ」の略語の「DM」と見ると、「糖尿病」だと思ってしまうことです。糖尿病は「diabetes mellitus」と呼びますが、カルテの上などではその頭文字を取ってDMと書くことも珍しくありません。このように、日常に潜む看護師の職業病はとても多いです。それに似たものでは、歯医者でも歯周病のことを「P」と呼ぶので、パーキングなどのPの字を見ると歯周病のことを思い出してしまう人もいます。

看護師の職業病には、略語以外にも様々なものがあります。常に立ち仕事のために足がむくんだり、衛生面の観点から何度も手洗い・アルコール消毒をするため手が荒れたりなどです。また、鳴ってもいないナースコールの音が聞こえる気がするなど、日頃から看護師の仕事をしていることが身体に染み付いて起こる職業病があります。あまりに日常生活に害を及ぼすようになってしまうのは問題ですが、多少の職業病ならそこまで看護師の仕事に没頭している自分を好きになることもあるかもしれません。看護師の仕事に没頭していることに、誇りを持っても良いのではないでしょうか。